最近、「スマホにAIが入ってさらに便利になった」というニュースをよく目にするようになりました。
Googleの Gemini(ジェミニ) や、Appleの Siri(シリ) といった名前を聞く機会も増えています。
とはいえ、
- 「どんなことができるの?」
- 「難しい操作は必要?」
- 「AIってそもそも何がすごいの?」
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、 Pixelスマホに搭載される「Gemini」 とiPhone・iPadに入っている「Siri」 の主な機能を、できるだけ分かりやすく解説していきます。
難しい専門用語は使わず、イメージしやすい例を中心に紹介していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。
そもそも“スマホのAIアシスタント”って何?
スマホには、ユーザーの操作を助けてくれる AIアシスタント(AIを使った便利機能)があります。
たとえば、
- 「アラームを7時にセットして」
- 「明日の天気教えて」
- 「レシピを探して」
- 「◯◯にメッセージ送って」
と声で頼むと、自動で処理してくれる仕組みです。
普段は自分でアプリを開いて、入力して、探して…と操作していることも、
AIアシスタントに話しかけるだけで完了します。
また最近のAIは ただの音声操作ではなく、文章・写真・動画などを理解して回答できるレベル になっています。
これが大きな変化であり、ここ数年で一気に注目が高まっている理由です。
Google「Gemini」の特徴
(Pixelスマホに搭載)
Googleが提供するAI「Gemini」は、Pixel 6以降のスマホで使えるGoogleアシスタントの進化版です。
写真や動画を理解できるAI
Geminiの大きな特徴のひとつは、写真や動画を見て内容を理解できることです。
- 料理の写真を見せると「この料理のレシピを教えて」
- 観光地の写真を見せると「ここは何?」
- 壊れた家電の写真を撮ると「ここが故障箇所の可能性があります」
といった使い方ができます。
「言葉で説明するのが面倒なときに、写真を見せるだけで AI が理解してくれる」というのは、かなり使いやすいポイントです。
日常操作のほとんどを任せられる
Geminiでは、これまで自分で操作していたようなタスクをまとめて頼めます。
- メールやメモの作成
- 翻訳
- 地図検索
- リマインダーの設定
- 電話・SMS・アプリ操作
特にGoogleサービスとの連携は非常に強力で、
「近くのカフェを調べて、地図を開いて、予定にメモしておいて」
のように複数のアプリにまたがる操作も一度の指示で完了します。
調べ物が圧倒的に速くなる「Deep Research」
Geminiには「Deep Research」という機能があります。
これは、インターネットの大量の情報を読み込んで、要点だけまとめて返してくれるものです。
たとえば「メキシコ旅行の注意点を教えて」と頼むと、
- 治安情報
- 持ち物
- 気候
- 旅行者の口コミ
- 公式サイトの情報
などをまとめて、引用元リンク付きで返してくれます。
調べ物が多い仕事や学習の場面では非常に便利です。
PixelならではのAI機能
Pixelスマホでは、Geminiとカメラが連動した便利な機能も充実しています。
- リアルタイム通訳(通話もOK)
- 写真をAIでパワーアップ(編集・消し込みなど)
- 録音の自動文字起こしと要約
- 「何が写ってる?」の質問に答えるライブ解析
カメラ・音声・文字すべてをAIが理解してくれるため、日常のどんなシーンでも役立つのが特徴です。
Apple「Siri」の特徴
(iPhone / iPadに搭載)
iPhoneでおなじみのSiriも、近年は大きく進化しています。
声だけでほとんどの操作が可能
Siriは、スマホの「音声操作」がとても得意です。
たとえば、
- アラーム
- 電話
- メッセージ
- 音楽
- ナビ
- スケジュール
- スマート家電
などは声だけで実行できます。
特にiPhoneはスマート家電と連携する「HomeKit」が強いため、
- 照明のON/OFF
- エアコンの温度設定
- 玄関ドアの施錠確認
など、家全体を音声で動かせる点は大きな魅力です。
Apple製品全体と強力に連携
Siriの強みは「Appleのエコシステムとの一体感」です。
- iPhone
- iPad
- Apple Watch
- Mac
- HomePod
- CarPlay
- Vision Pro
どれでも同じように使えるため、デバイスをまたいで使う人にとっては非常に便利です。
たとえば「車でSiriに目的地を伝える → 家では同じ続きをMacで調べる」といったスムーズな操作ができます。
翻訳・通訳も可能
Siriでも翻訳・通訳ができます。
海外旅行で「この料理は何ですか?」と尋ねた文章を翻訳したり、
日常会話の中で使うこともできます。
特に2024〜2025年のアップデートで、通話のリアルタイム翻訳機能が大幅に改善されました。
写真・メール・メモの整理もスムーズに
SiriはApple標準アプリとの連携が強いため、
- 写真の検索(例:「去年の旅行の写真見せて」)
- メールの下書き
- メモへの追加
- リマインダーの自動分類
など、日常的な作業の多くを音声で完結できます。
Apple Intelligenceの機能が関係している場合は、
より自然な文章生成や要約が使えるようになっています。
Gemini と Siri はどんな人に向いている?
比較はしない、というご要望でしたので
ここでは「向いている使い方のイメージ」を整理します。
Gemini が向いているケース
- Googleサービスをよく使う
- 写真や動画をAIに読み取ってほしい
- 仕事で調べ物が多い
- 自動要約やリサーチをAIに任せたい
- Pixelのカメラ機能をよく使う
Siri が向いているケース
- iPhone / iPad / Apple Watch / Mac など複数のApple製品を使っている
- 家のスマート家電を音声でまとめて操作したい
- 文章より「音声操作」が好き
- 写真・メモ・予定など標準アプリを多く使う
- 車のCarPlayでナビや音楽を使う機会が多い
まとめ:スマホのAIは、まだまだ進化が続く
今回紹介したように、スマホに搭載されているAIアシスタントは、
すでに「ただの音声アシスタント」ではありません。
- 写真を理解する
- 複数アプリをまたいで操作する
- 調べ物を自動でまとめる
- 翻訳・通訳してくれる
- 生活習慣に合わせて提案してくれる
など、日常のあらゆる場面で使える機能が増えています。
そしてこれらのAIは、2025年以降もさらに進化し、
もっと自然で便利な形になっていくと予想されています。
「難しそう…」と思ってしまうかもしれませんが、
実際には 話しかけるだけ、写真を見せるだけ で使えるものばかりです。
ぜひ、あなたのスマホにも搭載されているAIを一度試してみてください。
日常の「ちょっとした面倒」が驚くほど楽になるはずです。

