AI技術の進化により、音楽制作のハードルが大幅に下がりました。
その中でも、SOUNDRAW(サウンドロー)は、専門的な知識がなくても簡単にオリジナル楽曲を作成できるAI作曲ツールとして注目を集めています。
本記事では、SOUNDRAWの効果的な使用方法と、その操作手順について詳しく解説いたします。
SOUNDRAWとは?
SOUNDRAWは、AIを活用して楽曲を自動生成する日本発のツールです。
ユーザーは曲の長さ、テンポ、ジャンル、ムード、テーマなどを指定するだけで、AIがオリジナルの楽曲を生成します。
生成された楽曲は商用利用も可能で、YouTube動画のBGMやゲーム、アプリのバックグラウンドミュージックなど、さまざまな用途に活用できます。
海外の音楽生成ツールは日本語への対応がない中、完全日本語対応ですので、英語に忌避感がある方でも感覚的に使うことができるのも大きなポイントです。
SOUNDRAWの効果的な使い方
SOUNDRAWを効果的に活用するためのポイントを以下にまとめます。
1. 楽曲のカスタマイズ
SOUNDRAWでは、生成された楽曲をさらにカスタマイズすることが可能です。
曲の構成や各パートの長さ、楽器の選択などを調整することで、より自分のイメージに近い楽曲を作成できます。
これにより、動画のシーンや雰囲気に合わせた音楽を作成することが容易になります。
2. 商用利用の際の注意点
生成した楽曲は商用利用が可能ですが、そのままの状態での販売は許可されていません。
楽曲を販売する場合は、60%以上の新しい音源を追加して編曲する必要があります。
これにより、独自性の高い楽曲として販売が可能になります。
3. 無料版と有料版の違い
SOUNDRAWは無料で楽曲の生成とカスタマイズが可能ですが、生成した楽曲のダウンロードは有料プランのみの機能となっています。
まずは無料版で操作に慣れ、自分のニーズに合っていると感じたら有料版への移行を検討すると良いでしょう。
SOUNDRAWの使い方ガイド
以下に、SOUNDRAWを使用して楽曲を作成する手順を詳しく説明します。
ステップ1:アカウントの作成
まず、SOUNDRAWの公式サイト(https://soundraw.io/)にアクセスします。アカウントを作成することで、生成した楽曲の保存や管理が容易になります。メールアドレスとパスワードを設定し、無料登録を完了させましょう。

ステップ2:楽曲の生成
ログイン後、楽曲の生成を開始します。
画面上部にある「生成する」ボタンをクリックすると、楽曲の設定画面が表示されます。

ここで、以下の項目を設定します。
- ジャンル:アコースティック、ロック、ハウスなど、作成したい楽曲のジャンルを選択します。
- ムード:壮大、怒り、癒しなど、楽曲の雰囲気を選びます。
- テーマ:ゲーム、コメディ、自然、Vlogなど、楽曲の用途に応じてテーマを選択します。
- 長さ:楽曲の長さを10秒から5分の間で設定します。
- テンポ:楽曲の速さを設定します。
- 楽器:使用する楽器を選びます(ベース、ドラムは標準的に登録されています)

設定が完了したら、「生成する」ボタンをクリックします。AIが設定に基づいて楽曲を生成し、候補が一覧で表示されます。
ステップ3:楽曲のカスタマイズ
生成された楽曲の中から気に入ったものを選択し、「Mixer」ボタンをクリックします。編集画面では、以下のカスタマイズが可能です。
- 構成の変更:イントロ、バース、コーラスなど、楽曲の各セクションを追加・削除・並べ替えができます。
- 楽器の調整:各トラックの音量やミュート、ソロ再生など、楽器ごとの調整が可能です。
- テンポの変更:楽曲全体のテンポを調整できます。

編集が完了したら、再生ボタンでプレビューし、必要に応じてさらに調整を行います。
Mixierの編集はプレビューとして再生しながらも調整できるので、さながらDJがターンテーブルでボタンを押しながら楽曲をながしているような感覚で調整することができます。
試しに今回は以下のようなステータスで楽曲を生成してみました。

できた曲はこのような感じです。
それを5分程度で変えてみたのがこちら。
編集したのは、音量バランスとMixierの部分だけですが、自分の作りたい雰囲気の構成になりました。
ステップ4:楽曲の保存とダウンロード
編集した楽曲を保存するには、画面上部の「お気に入り」ボタンをクリックします。
保存した楽曲は、マイページの「お気に入り」からいつでもアクセスできます。
ダウンロードする場合は、該当する楽曲の「Download」ボタンをクリックします。
(ダウンロードには有料プランへの加入が必要です。)
まとめ
SOUNDRAWは、AIの力を活用して誰でも簡単にオリジナル楽曲を作成できる強力なツールです。
印象としてはHIPHOPやハウスなどクラブミュージック系に強く、逆にジャズやクラシックなどはそもそもの選択肢がないものもあります。
また、他の音楽生成AIと異なり、プロンプトを書くというよりもボタンで選択していくので、手軽に動画のBGMを作ってみたいという場合には非常に有用だと考えています。
半面、一つ一つ操作をして調整をする必要があるので、感覚的に「~のような音楽が作りたい」というものがある場合は中々時間がかかってしまうかもしれませんね。
今現在、動画制作を行っている中で、オリジナリティのある音楽を手軽に作りたいと思う人は是非一度触ってみてはいかがでしょうか。
コメント